この記事のポイント
  • GW明けに売上が落ちるのは「気分」ではなく「構造的な理由」がある
  • 閑散期の対策は、繁忙期の最中に仕込むのが鉄則
  • 新規集客より「リピーター育成」のほうが圧倒的にコスパが高い
  • 5月後半〜6月の売上を支える具体的な打ち手7つを解説

なぜGW明けに売上が落ちるのか

毎年GWが終わった瞬間、客足がガクッと減る。これは多くの飲食店オーナーが抱える共通の悩みです。「ウチだけかな?」と思いがちですが、実はこれ、業界全体の構造的な現象です。

飲食店の閑散期といえば「ニッパチ(2月・8月)」が有名ですが、近年はそれだけではありません。1月の成人式以降、5月のGW明け、8月のお盆以降──この3つの時期に共通するのは、「消費の山の直後」だということ。お正月、GW、お盆と、家族で過ごしたり旅行に出たりして財布の紐が緩んだ後、人はいったん消費を控える傾向があります。

POINT

GW明けの売上ダウンは「気分」ではなく「お金の使い方の周期」が原因。だからこそ、対策は精神論ではなく仕組みで打つべきです。

加えて5月後半は「五月病」という言葉があるように、新生活の疲れが出始める時期。新入社員や転勤者は環境に慣れず外食を控えがちで、既存社員も歓迎会ラッシュが終わって落ち着くタイミングです。「外で飲む理由」が一気に減る月、それが5月後半〜6月なのです。

対策の前提:「閑散期は繁忙期に仕込む」

閑散期に入ってから慌てて集客対策を始めても、効果が出るには時間がかかります。本来やるべきなのは、繁忙期の最中に閑散期対策を仕込んでおくこと。具体的には、3〜4月の歓送迎会シーズンに来店された新規客を、いかに5月以降のリピーターに変換するかが勝負どころです。

とはいえ、すでにGW直前の今、「もう手遅れ」と諦める必要はありません。今からでも打てる手はあります。以下、5月後半〜6月の売上を守るための7つの実践策をご紹介します。

5月病・閑散期を乗り切る7つの対策

01
RETENTION

GW来店客を「次回来店」につなげる

最もコスパの高い施策がこれです。GW中に来店された新規客に、5月後半に使える次回来店クーポンを渡しましょう。レシートに印刷する、LINE登録者限定で配信する、紙のカードを手渡しする──手段は何でも構いません。重要なのは「次回はいつ来てほしいか」を明示することです。「5月20日〜31日まで使える10%OFF」と期限を切ることで、その時期の来店動機を強制的に作れます。

02
LINE

LINE公式アカウントの登録者を一気に増やす

繁忙期に来店する客数は、閑散期の比ではありません。GWの来店客にLINE登録を促すだけで、5月以降に再来店を促せる「お客様の連絡先リスト」が一気に増えます。「LINE登録で1ドリンクサービス」「友だち追加でデザートプレゼント」など、その場で完結する特典が効果的です。閑散期に入ってから登録者を集めようとしても遅い、というのを実感している店舗は多いはずです。

03
LUNCH

平日ランチを強化する

夜営業の単価が下がる時期は、ランチ営業の比重を上げるのが鉄則です。新生活で出費がかさんだ消費者は「夜の外食は控えるが、ランチは別」と考える傾向があります。価格を抑えた日替わりランチ、デザート付きの女子会向けセット、テイクアウト対応など、5月後半〜6月の平日昼にフォーカスした商品開発を行いましょう。普段ランチをやっていない店舗も、この時期だけ期間限定で始める価値があります。

04
EVENT

5月の「来店動機」を意図的に作る

5月は世間的なイベントが少ない月です。母の日(第2日曜)以外、これといった理由がありません。だからこそ、店舗側で「来店する理由」を作る必要があります。「初夏限定メニュー」「新酒入荷フェア」「平日限定ハッピーアワー延長」など、何でも構いません。お客様にとって「なんとなく寄ってみよう」と思える小さな理由を、SNSやLINEで発信し続けることが大切です。

05
SNS

SNSの投稿頻度を「閑散期こそ」上げる

繁忙期は忙しくて投稿が止まりがちですが、本来逆です。閑散期こそ投稿頻度を上げ、お客様の頭の中に「あの店」を残し続ける必要があります。Instagramのリール、ストーリーズ、X(旧Twitter)など、短時間で作れる縦型コンテンツを中心に、週3〜5回の投稿を目指しましょう。閑散期は時間に余裕があるはずなので、繁忙期にできなかった投稿のストック作りにも最適な時期です。

06
RESERVATION

予約取りこぼしをゼロにする

閑散期は「1件1件の予約の重み」が増します。繁忙期なら数件の取りこぼしも気にならないかもしれませんが、閑散期にそれをやると致命的です。営業中の電話対応やピーク時の取りこぼし、深夜帯の予約希望など、自店だけでは取り切れない予約は、コールセンター代行などの外部サービスで取りこぼしをゼロに近づけることが、閑散期の売上を守る上で大きな差になります。

07
PREPARATION

夏商戦の仕込みを始める

閑散期は「仕込みの時期」と捉えるのがプロの発想です。次の繁忙期、つまりお盆休みや夏休みに向けた準備を、5月後半から6月にかけて進めましょう。夏限定メニューの開発、ビアガーデンや夏祭りに合わせたフェア企画、グルメサイトの夏向け特集枠の予約、暑中見舞いハガキやSNS投稿の素材撮影──やるべきことは山ほどあります。閑散期に動けない店舗は、繁忙期にも動けません。

「閑散期=改善の時期」と捉える視点を

閑散期を「ただ売上が落ちる時期」と捉えるか、「次の繁忙期に向けた準備期間」と捉えるかで、年間の業績は大きく変わります。客数が少ない時期だからこそ、メニュー改良、スタッフ研修、店舗メンテナンス、SNS素材の撮影、新企画の検討など、繁忙期にできないことに時間を使えます。

「忙しい時期にできなかったこと」を全部書き出して、5月後半〜6月でひとつずつ片付けていく。これだけでも、閑散期の意味は大きく変わるはずです。

CONTACT

閑散期対策、何から手をつければいいか分からない方へ

業態・立地・客層に合わせた閑散期対策を、
株式会社セルがオーダーメイドでご提案します。
初回相談は無料、LINEからお気軽にご連絡ください。

LINEで無料相談する →

関連サービス